「慰藉」

■読めなかった漢字シリーズ

慰藉...いしゃ

東洋人の著作に教訓ばかりでなく慰藉までも見出した

フランケンシュタイン』マリー・ウォルストンクラフト・シェリー著宍戸義一訳

 

慰藉は慰謝に同じ。はじめ「戸籍」のセキかと思いましたが、カンムリが違いますね。

藉は形声文字、冠部を除いた部分でセキとよみ、席と同じだとしてます。冠の草の意味が添加され、「祭り用の草で作った敷物」の意味となるそうな(『新漢語林』より)。

ここから(?)下記の意味が与えられます

  1. しく
  2. かす、かりる
  3. かこつける、口実にする(藉口シャコウ)
  4. 因る
  5. ゆるす、いたわる(慰藉)
  6. かりに、もし

字義からは結びつかない意味がほとんどで困惑。

 

ちなみに、戸籍のの方は、草冠の藉に竹を加えた意味となり「竹を敷物のように編んだ、ふだ・ふみの意味を表す」(新漢語林)。

つまり、籍は藉から来てるんですね。ややこしや!